『新アニメプロジェクト「銀河英雄伝説」イベント〜星々の邂逅〜』レポ
2017年9月20日に新宿文化会館で行われた、銀英伝の新アニメプロジェクトの
イベントレポになります。
参加者の方々はほぼ管理人と同年代(40代)、もしくは少し上で50代?と思わ
れる方々がほとんどでしたが、中には20代くらいのお若いお嬢さんも^^
リアルタイムで原作を読んだ世代ではなく、声優さんに興味があったりしてア
ニメのみをご覧になった…というような方々なのでしょうか。
特筆すべきは男女比だったかもですね!女性ばかりかと思いきや、ほぼ半々と
いった感じでした。それもアキバ系の男性は少なく、硬い勤め人が多い印象。
開演の時間が夜ですから、お仕事がえりのスーツ姿のリーマンさんも多々…
年齢的に髪の量がさびしーい感じの方々もそこかしこに^^;ほほほ(苦笑)
そりゃそうですよね〜リアタイで原作を読み切ったのが約30年前ですもん!
会場にはキービジュアルの絵が掲げてあるのみ、アニメイベントとは思えず…
本当に会場はここでいいの?とさえ思いました〜(> <)
新規絵の入ったグッズの画像まで「ネタバレ禁止のため」と避けて、本当にイ
ベントの最中で新規映像を見るまで文字情報のみに露出をとどめたという^^;
運営側の努力の甲斐あって、さすがに発表の瞬間はドキドキしました☆
以下、メモが取れませんでしたので記憶の許すかぎりのレポになります。
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暗闇の中、いきなりカラフルなレーザー光線とパイプオルガンで開幕!
まるで宇宙の中に荘厳なオルガンの演奏が響き渡っているようでしたね。
クラシックを多用した銀英伝アニメの世界観って感じ!^^
曲はドボルザーク『新世界より』の終楽章でしたね〜(丸々演奏してくれた)
舞台中央のスクリーンには、星々の輝きが。
それが終わると、司会の方が登場してイベントが始まりましたー。
司会「みなさん、こんにちはー!」
会場「(え、声出すの?)ざわざわ…(戸惑いながら)こんにちは…(小声)」
司会「…はい。さすがは宇宙ですねぇ!時差があるようです」
会場爆笑(笑)
司会「もう一度、こんにちはー!」
会場「(声をそろえて)こんにちはー!!」
…というやりとりも^^
石黒版キャストの御三方が登場
まずは最初のアニメ化で銀英ファンを牽引してくださった、堀川さん、広中さ
ん、佐々木さんが登場。
堀川さん、還暦近いのにわっかーい!キラキラとラメの輝くジャケットに、細
い足を強調するようなタイトなパンツ…全身ブラック!ロック歌手みたいでカ
ッコ良かったですよーvさすが舞台俳優もされてる方は違いますね〜〜〜
広中さんはほんとに「ふつうのおっさん」(笑)すごーく緊張されてたことと、
きっと何かご病気?の後遺症なのかな…ずっと手が震えてらしたですね。でも
しゃべりだすとホントにポイントの高ーい爆笑ネタを繰り出してきて…!
計算されていない天然ボケな発言が、会場を爆笑のうずに変える変える!今回
一番のムードメーカーだったかも知れません^^//かわいいおじさんですv
佐々木さんは、とにかく開口一番「今日は、ヤン提督と一緒に、来ました」と
静かにおっしゃって、それだけで会場の同盟派はうるうると…(T_T)ご自身の
立場を痛いくらい分かってらっしゃるんですよ… その後も「本当なら、ここ
に立っているのは富山さんだったはずです」と仰ったりして。その姿が、本当
に物語の中でもヤンの代理をつとめていたユリアンの姿と重なって見えて…!
ほろほろと泣いてしまいました。
なんだか舞台の上の方からヤンが見守ってる気分になりましたよ〜(T_T)
それぞれ、アニメ化が始まった当時のお話、当時のアフレコこぼれ話などを語
る時間でしたね。
堀川さんは、やはり当時はまったくの新人だったので、大先輩に囲まれて緊張
の日々でした、というようなお話を。
(そう言うけど、80年代後半の「ファイブスター物語」で主演でしたからね、
レディオスソープ役で^^だから若手だけど実力派の若手だったと思いますよ)
広中さんは、オファーがあってから原作を読んだんだけど、「あ、すぐ死ぬん
だな、と」(笑)会場爆笑でしたよーーマイクでボソッと話すから!
あとは、「(キルヒアイスは)ほとんどラインハルトと一緒にいるんで、ほぼ
いつもいつもアフレコも堀川さんと一緒だったんで、逆に今でもよく覚えてい
るのはラインハルトが居ない時のアフレコです」というお話をされてました。
「藩恵子さん…アンネローゼさまとふたりっきり…の時なんかもあってさv」
って言いながら恥ずかしそうにもじもじなさるんです!もう会場大喜び!盛大
な拍手が起こってましたね〜〜^^//広中さんかわいい〜///
あとあと!「…兼人(故塩澤さん)と2人で飲んでる時にね、フッと台本思い
出して「この野郎さえいなければ…」とか考えちゃったりしてね」…とかおっ
しゃるんですよー!(笑)(※塩澤さん=オベさま)確かに!ポイント高い話
でしたね〜〜〜会場大うけ、大拍手でした(笑)
佐々木さんは、やはり当時の例えば『アーシアン』とかでも主演でしたから、
堀川さんと同じく実力のある若手だったと思いますが、それでも大先輩ばかり
で恐縮したとおっしゃってましたね。富山さんという方は、とても寡黙な人だ
ったそうで…自分の出番がない時でもアフレコ部屋のうしろで静かに座ってい
らして、そのやさしい気配があるだけで新人の自分たちは安心感を感じたね、
というようなお話も。
こんなビッグで偉大な作品に関わることができて本当に光栄です、と終始おっ
しゃっていました。
生アフレコでの朗読劇
舞台にはマイクが。スクリーンには星の海を航行するブリュンヒルトがv
バックにはラヴェルのボレロが流れ始め、朗読劇の始まりです^^
内容は、「星を見ておいでですか?閣下」「うん。星はいい」…というお馴染
みの会話から始まり、キルヒアイスが「…新しい星たちのことを考えておりま
した」とつなげて、ラインハルトが「…人の一生も星と同じだ。その新しい星
たちは、どのような道を歩むのだろうな…」とつなげてゆき。つまり、自分た
ちの後から輝いてゆくであろう「新しい星々」=「新規アニメ化・キャスト」
を比喩して、期待を語り合う…というような内容でした。
実は、お2人とももうお声が変わりすぎてましてね(><)あのアニメ最初の頃の
ラインハルトのちょっと高いトーンの、気高い感じ…とかは出てなかった(涙)
というのが正直なところです。でも堀川さん、台本を暗記して、手ぶらで演じ
ておられたんですよー!すごいですよねw
広中さんも、少しずつキルヒの声を思い出しておられた感じでした^^
佐々木さんのターンは、ユリアンの独白ですv
星々を見つめながら、独り、亡きヤンに熱いラブコールを(笑)「僕はまだ、
あこがれのあなたの所までたどり着けないでいます…」みたいな?(笑)
カリン嬢が聞いてたら「ちょっとユリアン?あんたヤバいわよw」くらい言い
そうな内容でしたが… うーん、まぁ「師父」ですもんね^^
新キャスト発表
というわけで、ついにこの時がー!!
女性の方は祈るように指を組み合わせたり、ハンカチをつかんだり、固唾を飲
んで緊張の瞬間を待ちました…
その結果。
ラインハルト:宮野守さん
キルヒアイス:梅原裕一郎さん
ヤンウェンリー:鈴村健一さん
…ということに、なったわけですねーーー!!!
3人の発表、3回とも会場は悲鳴悲鳴悲鳴だったわけですが、1回ずつリアク
ションにビミョーな差があった気がします(笑)
宮野さんの時は「きゃー!」と何故か「あっはっは」が共存。愛されてるから
ね〜〜〜まもさん^^
梅原さんの時は純粋に黄色い悲鳴が多かったような。若い方々に超人気のイケ
メンですもんね。
鈴村さんの時は悲鳴に混じって「ええええええ??」という疑問の声がして。
それぞれちょっとずつニュアンスの違う反応でした(笑)
でも、何というか…往年のファンから見れば、宮野さんのヴォイスなんてもう
そこかしこに溢れている「普通の声」なんですよね…。「稀有な美貌の戦争の
天才」としては無難すぎるし、意外性もなく…。
梅原さんはご存知のとおりあの「超低音」の艶ヴォイス。キルヒって庶民だし
心根のやさしい良い子ですし、ちょっと雰囲気違うなーーーと思って当然。
個人的にはロイエンタールなら梅原さんでぴったりかなぁと思うけど…
鈴村さんは…うーーーん(^^;)嫌いなお声じゃないんですけど、なんて言うか、
もう「富山ヴォイス」って脳内に沁みついちゃってるんですよ!だってあれだ
け長い作品でしょ…何十年もそのお声でヤンを認識してきたんだもの(> <)
そんなわけで、隣りに座っていたおねえさんなどは鈴村さんの時には拍手をし
ていませんでした;私も思わず腕組み… 反対側の男性もうなってました。
「分かっちゃいたけど受け入れるのは難しい」という感じでしたね。うん。
しかし、新しい「多田版銀英伝」はもう走り出してしまっているんです。
新しくファンになる方々のためにも、ダメ出しはしないでゆきたいものですが。
新キャスト登場
さて、ここでついに!
新しい主要キャスト3人が、若い方々の嬌声とともに舞台に登場されました。
ここに石黒版、多田版、両方の主要キャストが揃い踏みとなったわけです。
いや、何が驚いたかと言いますと「3人の若いオーラ」と「高身長」(笑)
もうねーーーーー「世代交代」という4文字を、嫌と言うほど思い知らされた
瞬間でしたね(自分を含めて)。仕方ないことなんですけど!!(^^;)
宮野さんって、あんなに長身なんですねー!!!
梅原くんも背高いけど…。しかしイケメンでしたよ2人とも!いやー親御さん
もあんなにハイスペックな息子さんをお持ちになって鼻がお高いだろうな。
鈴村さんはそういう意味では「親しみやすい」感じかな(^^)ヤン寄り?
(というかもうフレデリカ役は奥さんでいいんじゃない?真綾ちゃんで!^^)
御三方、それぞれに「新しく配役されたご挨拶」をのべられていましたが。
まぁとにかく旧キャスト…十年単位で演じてこられた大先輩の役を受け継ぐわ
けですから、もうへりくだり方が凄かったですよ〜〜(笑)何というか、恐縮
しつつ、それこそカイザーの御前で「御役を賜わります。ははーーっ」みたい
な感じでした。
それに対して、堀川さんが「座長」としてエールをお送りになっておられまし
たが…まぁ要約しますと、「石黒版の僕らの演技を受け継ぐというのではなく、
ご自身で新しいラインハルト像、キルヒアイス像をまた作り上げていってほし
い。現代は良い時代で、DVDやBDという技術によって、僕らのバージョン
も必ずや後生にまで、100年200年と残るはず。だから「古い」「新しい」では
なく、銀英伝のアニメは「2つある」ということで、あなた方ならではの演技
を作り上げて下さい」…というような感じでしょうか。
いやご立派な祝辞でいらっしゃいました(涙)
そういったリスペクトに満ちた雰囲気でしたので、「旧作」「新作」という言
い方はどなたもされてなかったですね(^^)「石黒版」「多田版」という呼び方
がここから定着することになるわけです。
さて、ここで多田監督さんも登壇されまして、意気込みを語って下さいました。
ご自身は石黒版の制作にも新人としてコンテを描いて参加していたこと、とに
かく銀英伝(原作)が大好きであること、他リスペクトに満ちたお言葉の数々
でしたよ〜(^^)いや、愛のある企画であることは十二分に理解できました!
まだ本編のアフレコさえ始まっていないという進行状態らしいですが、物語は
とにかく原作準拠で、アスターテからがっつりばっちり!!始める予定なのだ
そうですよーー!!(あ、ちょっと楽しみになってきたかも笑)
実はこの時、広中さんが「どこからやるんですか?始めからやるんですか?」
と監督に尋ねたんですよね。それで監督さんが「はい、1巻のアスターテから
きっちりやります!」とお答えになって。
そうしたら広中さん、初対面の梅原さんに向かって「じゃなきゃ困るよなぁ!
出番なくなっちゃうんだから」と…^^;会場爆笑〜〜〜(笑)
梅原さんもその意味をすぐ察して、「ですよね!ほんとそうですよねぇ!」と
うんうん頷かれてまして、司会から「…何やらキルヒアイスラインが出来てま
すねー」とか言われてました。
これね、監督さんは恐らく「キルヒ=すぐ死んじゃう」件はネタバレとして、
最初からは明かさない方針だったみたいなんですが、でも広中さんイベント中
に何度も何度もそれをネタにして笑いを取ってましたからねえ!(笑)
最後は「もう言っちゃってるからいいですよね(ボソ)」とか言ってる場面も
ありました。
まぁ30年以上前の作品にネタバレも何もあったもんじゃないでしょうと(^^;)
さて、ここでいよいよ本邦初公開の新規映像が!
新規映像解禁
来ましたーーーー!!うわーーーー美しいぞブリュンヒルト!!
でもこれがラインハルトなの!?えええ某バスケアニメ!?
まもンハルト喋ったーー(笑)梅原アイスも喋ったーー(笑)
なんか違うーーー(>o<)えええヤンが「冷徹で強そうな男」に見える;;;
ただし鈴村ウェンリーの演技の感触はそんなに悪くないかも。
えええええええでも…でも…なんかこう……
そ こ は か と な く ガ ン ダ ム。
…というのが個人的な初見感想でした(^^;)
いや、キャラデザ…これ「普通すぎ」ます;;;
悪いけど出直して頂きたいくらいです;;;これバスケアニメです;;;
きっとふじりゅう先生の超美麗漫画版のせいでもありますね…
あの「原稿1コマ分描くのに2時間かかるラインハルトの黄金の髪」のお話を
アニメスタッフの方々は聞いていらっしゃらないのでしょうか(> <)
今回のアニメは「ただのイケメン」ですよぅ…(涙)
ヤンもそうです!!原作のイメージ、ちゃんと掴んでますかね!?!?
うーむ;;;
その昔、「銀英伝がアニメ化!」というニュースを当時の兄メージュなんかで
見た私と友人(当時JK)は、奥田まつりさんのちょっとリアルなキャラデザ
について「あーでもないこーでもない」と批判をぶつけ合ったものですが…
でも、今なら断言できますね…
あれは正解だったのだと。
恐らく、「アニメ絵」にはウソが多すぎて、「本物の美形」を描くと逆に真実
から遠ざかってしまうのでしょう。幼稚に見えてしまうんです。
最初からリアルな人間デッサンの上に作り上げたほうが正解だったのですね。
奥田さん…偉大…
と言ってみても始まりませんので、来春本編を見るまでは口をつぐみますが。
でも、キャストの皆さんも「ものすごい迫力の映像ですよね」と口を揃えては
いらっしゃるものの、巷にあふれる昨今のアニメ作品と明らかな差があるとは
思えませんでした…。
ある程度は最初から分かってたつもりでしたが(> <)
田中先生もゲストに!
さて、最後になんと特別ゲスト!!!!
原作者・田中芳樹先生がご登壇されましたーーーーー(ToT)感涙!!!!
ひゃああ私、初めてナマで御姿を拝見いたしました////感激しましたvv
銀英伝も創竜伝もアルスラーンもアップフェルもタイタニアも読んでますvv
もちろんその中でもね、銀英伝はほんとに…!
最初の運命の人・ヤンウェンリーと出会えたかけがえのない作品ですから…
でも、映像で拝見したことはあったんですが、田中先生ほんとにお歳を召して
小さくなられていて…(涙)マイクを持つ手も心配になるほどで、お声もかぼ
そく弱々しくしぼり出すように喋っておられて、なんというか年老いた親戚と
久々に会ったような、少し寂しい気分でした。
(まだ70手前なんですよねぇ…ご病気でもされたりしたのかな…> <)
だけど、言ってる内容は皮肉に満ちててまだまだ若かったですね(笑)
司会「35年前、最初にアニメ化のお話が来た時はどんなお気持ちでしたか?」
先生「最初は、まぁ大変だなぁという感じでした。その後よくお話を聞いたら
小説10巻を全部アニメ化するというので、世間には物好きな人がいるん
だなぁと呆れました」
会場爆笑(笑)
(その後、途中あれこれ別の方がしゃべった後で)
司会「では田中先生、今回こうして2度目のアニメ化のお話が来た時のお気持
ちはどんなでしたか?」
先生「ええ。なんて物好きなんだろうと」
会場爆笑+拍手喝采(笑)
そして「最後にひとことお願い致します」と求められ、「皆さん楽しくやって
ください」と、しれっと言ってのける田中先生でした!(笑)
(※これは「イゼルローン名物☆ヤン提督の2秒スピーチ」というもの(笑)
原作の外伝2にてユリアンが言及しているやつです!!心憎い!!)
いえ、もちろんその後…
「というのは冗談ですが、皆さん、こんなにも長きに渡ってこの作品を愛して
下さって、ありがとうございます。私の作家人生にとっても、この作品が最も
つきあいの長い作品となりました。新しいアニメの方もどうぞ、よろしくお願
いいたします」
…という主旨のことを述べておられました。
熱い、熱い拍手が老先生に贈られておりました…これは本当に、往年のファン
にとってこの日の何よりの宝物ではなかったかと(T_T)
感激でした…vvv
もうアル戦で誰を殺しても、田中先生には文句言わないでおこう。。。
(↑)
そんなこんなで、終わってみれば短いものでしたが素敵なイベントでした☆
何度アニメ化されようとも、そのたびにキャラデザがどんなに変わろうとも、
原作は原作!永遠に変わることなく輝き続けるのですものね…^^
それこそ、星々のようにv
新しい銀英伝によって、新しいファンが増えるのはすばらしいことです。
私もまた、もう何度読み返したか分からない古いページをめくろうかなと思い
ました!
以上もちましてレポと致します。
どなたかのご参考になりましたら幸いです☆
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(文責:結城鈴々(ゆうきりんりん))
2017/9/30